日時:2025/8/18 (月) 21:30
形式:オンラインセミナー
今年の Oriental Sake Awards 終了後、香港の酒サムライ、OSA審査長のMicky Chan氏と、長年の審査経験を持ち、現在はTSSAの理事長を務める管怡宣氏をお招きし、お二人の生の声と経験を語っていただきます。内容は、イベントの裏側にある組織的なプロセスから、審査員の考え方、ワインの核となる属性を短時間で把握する方法まで、日本酒審査のプロフェッショナリズムと魅力を深く理解できるものです。
このイベントは、TSSAの第4回読書会であるだけでなく、初めての公式な公開オンラインイベントでした。月曜日の夜に50人以上がオンラインで集まり、共に議論し、学び、交流できたことは、私たちにとって非常に貴重で記憶に残る瞬間です。Micky先生は多忙な中、OSAのこれまでの道のり、すなわちコンテストの位置づけ、審査制度、そして国際舞台でアジアに特化した審査基準をいかに構築してきたかについて、私たちに共有してくださいました。それぞれの経験は私たちに多くの知識をもたらし、清酒審査の舞台裏をより深く理解する機会となりました。
さらに重要なことは、市場ポジショニングと専門的な審査との関連性を学んだことです。コンテストは単に「美味しい」酒を選ぶだけでなく、制度設計を通じて業界を国際舞台で注目させ、風味、品質、スタイルの市場認知を導く方法です。OSAの経験から、審査は技術的な仕事であるだけでなく、文化的な価値の出力でもあると理解しました。
この共有会は、台湾が清酒や焼酎を推進する上での役割を再考するきっかけにもなりました。試飲やプロモーションだけでなく、専門基準の確立や国際交流の対話において、台湾の価値と視点に貢献できるかという点です。台湾の地元消費者の鋭い感性、愛好家の情熱、そして専門コミュニティの結束力こそが、私たちが国際清酒舞台で発言する重要な基盤となっています。
おそらくこれこそが読書会の最も貴重な意義です。私たちは単に知識を「吸収」するだけでなく、共有、議論、そして熟考を通じて、台湾独自の視点と姿勢を徐々に形成しています。今後、このエネルギーをさらに多くの国境を越えた交流と協力に変えていけることを期待しています。